Apple Pencilが発売されてからと言うもの、iPadユーザーを悩ませ続けてきたであろうフィルム問題。
透明度の高いガラスフィルムを貼ってiPad本来の美しい画面を楽しむか、描き心地の上がるペーパーライクフィルムを貼って画質低下を受け入れるか。
iPadを購入するとすぐに、この2択を迫られます。
今回紹介するのは、そんなiPadユーザー長年の悩みを解決するプロダクト。
フィルムは一度貼ってしまえば、次に剥がすのはiPadを手放す時。これからのiPadライフを決める重要なスタートにもうひとつの選択肢を。
CONTENTS
取り外しのできるペーパーライクフィルム。『VICXXO paperPRO』
ペーパーライクフィルムの特徴はフィルム表面の凹凸のおかげで紙のような描き心地になること。ただ、その凹凸のせいで画面の精細さは低下してしまいます。
普段からノングレア(非光沢)のモニターやフィルムを使っている人は写り込みや反射が抑えられてむしろメリットに感じる人もいるとは思いますが、ガラスフィルムを使っていた人にとってこれはデメリット。
ペーパーライクとガラスフィルムどちらにするかが悩ましい。
そこへ颯爽とクラウドファンディングに登場したのが『VICXXO paperPRO』
このアイテムはなんと取り外しができるペーパーライクフィルム。まさに僕が求めていたもの。
もちろん、すぐに支援しました。
そして待つこと1ヶ月。遂に届いたので開封していきます。
入っているのは、
- 『VICXXO paperPRO』
- 収納用ファイル
- クリーニングキット
フィルムを貼るわけでないのでクリーニングキットは使わないと思います。
『VICXXO paperPRO』自体は薄い下敷きのような素材でフィルムというよりもシートという印象。
上部にマグネットが仕込まれていて、iPad本体にピタッとくっつく仕組み。
特に強力なマグネットという訳ではないですが、普通に使っていて外れることはありませんでした。
しっかりとした厚みがあるので持ち運びの際にカバンの中で折れてしまう心配はなさそうです。収納用のファイルも付属するので汚すことなく持ち運べます。
描き心地。
気になるのは描きごこち。いわゆるペーパーライクのようなザラザラと凹凸のある質感でApple Pencilで書いてみると適度な引っ掛かりがあり描きやすくなります。
しっかりとした抵抗感があり鉛筆で書いているような感覚が得られます。一般的なペーパーライクフィルムと遜色ない描き心地です。
ちなみに、スワイプ時などの指滑りもすごく気持ちいい。
画質変化。
こちらはペーパーライク同様チラつきが多くなりぼやけた画面になってしまいますが、反射は抑えられるので明るいところではこの『VICXXO paperPRO』を取付けて作業するも良さそうです。
ペン先の消耗を抑える。
そして、ペーパーライクのデメリットとして挙がるのがペン先の消耗。フィルムの表面はペン先に抵抗をつけるため凹凸が付いていますが、この凹凸がペン先をじわじわと削っていくのです。
『VICXXO paperPRO』に関してはフィルムの表面に特殊な加工をしてあるそうで、ペン先が削れにくくなっています。まだ使い始めたばかりなので実感できていませんが、少しクッション性を感じる描き心地が消耗を抑えているような気がしています。
すでに保護フィルムを貼っている場合は注意。
気になったのは保護フィルムとの相性。僕は「ノングレアフィルム」を使っていたのですが、その上から『VICXXO paperPRO』を取り付けるとたまに反応しないことがありました。
使えない訳ではないですが、ペンで書き出す時やスワイプなどに反応の鈍さがあります。保護フィルムの種類にもよると思いますが、重ね付けには注意が必要。
僕はタッチ感度を優先し、保護フィルムを剥がしました。
今まで使っていた『ASDEC ノングレアフィルム』もペーパーライクの中では画質低下が少ないモノでしたが、2年ぶりにiPad Proの画面と対面すると、その高画質さに感動。
AppleCareにも入っているので、このまま運用しようと思います。
iPadの魅力を最大限に引き出す。
『VICXXO paperPRO』は、最高の解像感とApple Pencilを使った描き心地、そのどちらの魅力も最大限に引き出してくれるプロダクトだと感じています。
描き心地を諦めていた人、画質低下を受け入れてしまった人。そんなiPadユーザーはぜひ『VICXXO paperPRO』を試してみてください。
▽エレコムからも発売されているようです!
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