imDRESSionsをご覧いただきありがとうございます。
そうすけ(@soo_suke)です。
DIYといえばペンキ塗りぐらいしか出来ない僕が、無謀にもデスクを作ろうと思い立って4ヶ月。
やっと完成したので、この記事ではその工程を紹介していこうと思います。
とにかくコードを見せないデザインにしようと試行錯誤しました。
CONTENTS
目指す完成形。
まず最初に完成予想図を。
出来上がりサイズは、幅1820mm 奥行910mm 高さ748mm。
天板は上天板と下天板の2層構造。上天板は固定せず、持ち上げれば取り外せるように。
下天板は裏からコードを通すための穴を開け、
上天板は真ん中に2センチ程隙間が開くようにカットしてあります。
上天板と下天板、この2枚の間にできた12mm程の隙間にコードが這って収まるようしています。
1820mmと長さのある天板なので脚はT字にして安定感を。
完成したものは最後で紹介します!
ちなみに設計に使ったアプリは「Shapr3D」
iPad ProとApple Pencilがあれば使えるアプリで、チュートリアルも分かりやすく使いやすい。(課金制だけど無料版で十分使えます!)
使用した材料
デスク本体に使用した木材、ビスと金具。そのほかで使用した機材や消耗品は工程ごとに紹介していきます。
木材
木材は全てホームセンターで寸法を伝えてカットしてもらいました。
天板
ラワン合板
- 長さ1820mm 幅910mm 厚さ18mm 2枚
→その内の一枚を幅445mmが2枚になるようにカット
脚
ヒノキKD材
- 38mm×38mm(2×2材)長さ2000mm 4本
以下の長さなるようにカット
長さ700mm 6本
長さ624mm 2本
長さ350mm 2本
- 38mm×89mm(2×4材)2000mm 2本
天板を支える部分は太く。
こちらもカット
624mm 2本
350mm 2本
ビス・金具
- ステンレスコースレッド半ネジ 長さ90mm 径4.2mm 24本
- ステンレス皿ネジ 長さ12mm 径3mm 30本
- 天板止めL字金具 6コ
購入金額
僕が購入したホームセンターでは全部合わせて¥12,200でした…!想像していたより全然安い。そこに今回塗装で使用したブライワックスを足しても¥15,000ちょっとです。
これから紹介する機材や消耗品は必要なものを揃えるか、レンタルしておきましょう!
手順を紹介。
それでは僕が実際に作っていった手順で工程を紹介していきます。
工程は大きく分けると、
- 脚の組み立て
- ヤスリ掛け
- 塗装
- 天板と脚の固定
の4つです。
まずは脚を組み立てる。
まず最初にデスクの脚を組み立てます。一度、仮組をしてどの面が前に来るかを確認。
▽電動ドリルは必須
ネジ止めする位置を決めたら、ネジ頭を隠すため直径8mmのダボ錐で深さ10mmほどの穴を開けておきます。
ダボ穴を開けたらクランプで木材を固定し、割れ防止のため下穴を開ける。長さ90mm直径4.2mmコースレッドを使用するので3mmドリルでコースレッドより少し短い深さまで。
そして、接着面にボンドをつけコースレッドで止めていきます。止める箇所は上の画像の赤い部分。片足で12本使用します。
この時使った「タイトボンド」が優秀でガッチリと固定してくれます!木工DIYには必須なんじゃないかな。
長いビスは真っ直ぐ打ち込むのにコツがいりますが、最初にゆっくり差し込んで行くと上手くいきます。
これで脚の形ができました!
全てネジ止めしたら先ほど開けたダボ穴に埋め木をします。
ホームセンターで埋め木用の丸棒を買ってもいいと思いますが、今回は余った檜材で埋め木を作りました。
この埋め木錐でどんどんダボを作っていきます!(ヒノキは思っていたより硬く、なかなか錐が入っていきませんでした…丸棒が楽かも)
できた埋め木の先を金槌で潰してダボ穴に入りやすくしておきます。
ダボ穴に差し込んだら木槌で叩いて埋める。
はみ出た部分はクラフトソーでカットします。クラフトソーはノコギリとは違い刃がまっすぐなので綺麗に埋め木を切り落とせます。
これを2組作れば脚は完成!
仮り組みをしてバランスと安定感を確認。
脚が出来上がったら一度全て仮組をします。ここで全体のバランスと天板の安定感を確認。
この時に、それぞれの取り付け位置をメモしておきましょう。隠れる場所であれば直接鉛筆で書いてしまってもOKです!
1番重要なヤスリ掛け。
次が最重要工程のヤスリ掛け!このヤスリ掛けを丁寧にすることで塗装のノリと手触りが全く変わってきます!
電動サンダーと布ヤスリの組み合わせが1番早く仕上がります。ただ、電動サンダーはまあまあな騒音を発するので、使用する場所や時間に気をつけた方がいいです。
僕はヤスリ掛けに突入したのが夕方で音が気になったので1日目はハンドサンダーを使いました…2日目は昼頃に電動サンダーで一気に仕上げ。
上天板と下天板のラワン合板は素の状態だと表面がザラザラなので、150番→240番と目が粗いものから順番にヤスリ掛けをします。
側面も角を落とすイメージで。手が触れるところは、ささくれがあると危ないので良く確認しましょう!
次の工程の塗装でかなりツルツルになるのでヤスリ掛けの段階ではサラサラぐらいの手触りでOKです。
同じように、脚もヤスリ掛けをします。脚に使用した檜材はすでにツルツルだったので240番のヤスリだけ掛けました。
これでヤスリ掛けが終了!ここが1番時間がかかるのですが雑にならないように。
コードが見えない仕組みを作る。
ヤスリ掛けが終わった段階で、コードを見えないようにする為の加工をしていきます。
まず下天板に直径40mmの穴を開けます。中心より少しずらして、上天板を乗せた時に隠れる位置に。
次に上天板。裏面に12mm厚の板を3箇所づつ固定していきます。
固定する板に、ダボ錐で5mm程のへこみを作り2mmドリルで下穴を開けておきます。その後、ボンドで固定し長さ12mmの皿ネジで止めていきます。
これで、上天板を乗せた時に隙間ができ、コードが入り込むスペースになります。
ブライワックスで塗装。
次に天板と脚に塗装をしていきます。今回僕が選んだのは、ブライワックスのアンティークマホガニーというカラー。
アンティークマホガニーは色が濃すぎず、少し赤みのある色。
全面ネイビーに塗り替えた僕の部屋に合いそうだなと思い選びました。
ブライワックスをスチールウールを使い塗り込んでいきます。
この時、ムラにならないようブライワックスが伸びきるまで塗り広げていきましょう。
塗った直後は「少し濃いかな」と感じると思いますが、乾燥していくとブライワックスが木材に染み込み少し色が薄くなるので安心してください。
この時に上天板を乗せる部分には塗らないほうが良さそうです。想像以上にツルツルに仕上がるので上天板を乗せた時に滑ってしまいそう。
あと、脚の上部も後でボンド付けするので塗らないでおきましょう!ボンドの付きが悪くなってしまいます。(もしワックスがついてしまってもヤスリ掛けすれば落ちるので大丈夫です)
全体に塗り終えたらブラシをかけていきます。ここでしっかりとブラシ掛けをしないと色移りの原因になるので入念に。
すると、驚くほどのツヤが出てきます!ここが1番感動しました…!(ブライワックスを選んで良かった!)
ニスの光沢とは違う、木の質感を残したままのツヤ。
ブラシ掛けが終わったら布で乾拭き。
色移りしなくなったら塗装は終わり!
搬入→組み立て。
ここまで来たらあと少しで完成。
塗装までの作業は外で行なっていましたが、ここで組み立ててしまうと部屋に入らない。なのでパーツごとに搬入していきます。(1820mm×910mmの合板を3階まで1人で運ぶのは正直途中で諦めかけました…)
搬入が終わったら、まずは下天板と脚を取り付けていきます。
仮組の時に決めた位置にボンドを塗り、三箇所ずつL字金具で固定。
この時に配線も済ませておきます。
固定し終わったらデスクを起こします。
僕はここで下天板と脚を上からコースレッドで固定する予定でした。しかし、脚を組み立てる時にも使ったボンドが強力でネジうちの必要がないほどガッチリと止まってくれていたので省略。
今回のMVPは間違いなくこの「タイトボンド」ですね。
あとは上天板を乗せて完成‼︎‼︎
ラワン合板の縞模様もこだわりポイント!
コードも天板裏から天板まで引っ張り、
上天板を乗せれば、ごちゃごちゃしたコードが見えずスッキリ!
満足…!
初めての自作家具、アレンジが容易なのがDIYの魅力。
このデスクは僕のこだわりを詰め込んだものですが、この記事を見て作ってみたいと思ってくれる人が1人でもいたらこれ以上の喜びはありません。
ブログ的には「簡単に出来る!」なんてキャッチコピーをタイトルに付けたいところですが、なかなかの大変さだったのでやめておきます。笑
ただ特別な技術は必要無く、一つ一つ工程を進めていけば誰にでもできます!
そして、アレンジできるのがDIY。
僕が使ったブライワックスは水と熱に弱いので、ダイニングテーブルとして使いたい人はブライワックスの代わりにウレタンニスで塗装したり。
天板は明るい色のパイン集成材を使ったり。
インダストリアル風にしたい人は脚だけアイアンに変えたり。
自分のライフスタイルに合わせて作るのも面白いと思います!
【関連】天板裏配線も、見えないように。
天板裏の配線はこれで決まり。かなりスッキリします。