“良いプロダクト”とは何か。
そんなことを考えた末、いつもたどり着くのが『デザインに思考(思い)が見えるプロダクト』であること。
「ここにくぼみをつけて持ちやすく」
「毎日手にするものだから、手触りのいい素材に」
「ゆったりと時間を感じれるようデザインはシンプルに」
そんなデザイナーの思考を感じるプロダクトに、僕はとても惹かれます。
今回はお茶のお話し。
お茶をデザインする「生産者」。
その思いが見えるシングルオリジンの茶葉と、新しい日本茶のスタイルをデザインする「煎茶堂東京」。
この2つの”デザイナー”その思考を観て味わうプロダクト、お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』の紹介です。
CONTENTS
“茶”と”ミニマリズム”「煎茶堂東京」。
新しい日本茶のスタイルを提案する「煎茶堂東京」。
僕も煎茶堂東京さんの透明急須を使っているのですが、今までの日本茶のイメージをモダンにアップデートしたそのプロダクトはどれもワクワクするモノばかり。
今回は嬉しいことに煎茶堂東京さんから、『TOKYO TEA JOURNAL』のサンプルを送っていただきました。
『TOKYO TEA JOURNAL』は、毎月2種類の茶葉とマガジンがセットで届く”お茶の定期便”。
お茶の定期便『TOKYO TEA JOURNAL』
こちらがポストに投函されていた『TOKYO TEA JOURNAL』のパッケージ。
煎茶堂東京らしい、ミニマルなパッケージを開けると今月のお茶が2種類。
今回入っていたのは京都府産の「Z1」と静岡県産の「山の息吹」。
生産者が見える、シングルオリジンの茶葉。
煎茶堂東京で販売されている茶葉は全てがシングルオリジンの茶葉。
シングルオリジンとは単一農園・単一品種の茶葉のこと。
僕たちがよく目にするお茶のほとんどがブレンド茶で「やぶきた」をベースにさまざまな品種をブレンドし、それぞれのメーカーが味を安定させてパッケージ化したものだそう。
一方シングルオリジンは日本各地の茶葉を単一品種で展開することで、それぞれの個性をダイレクトに感じることができる。
そして、単一農園ということは生産者が明確だということ。生産者の顔が見える安心と、思いを感じられるのもシングルオリジンの特権です。
マガジンで、自分の興味の外側を探る。
茶葉と一緒に同封されているのが『TOKYO TEA JOURNAL』マガジン。毎月変わる特集、今回は「津軽三味線」。
自分からは手を伸ばさないテーマですが、読んで見るとなかなか面白い。自分の興味の外側の知識は他人からの提案でしか手にすることができないので、毎月変わる特集は楽しめそう。
雑誌をくまなく読むことはほとんどなくパラパラと眺めることが多いですが、『TOKYO TEA JOURNAL』は16ページほどの冊子なので隅の隅まで読んでしまう、ちょうどいいボリューム。お茶を味わいながらじっくりと読めるのが嬉しい。
お茶と向き合う。
2種類の茶葉はそれぞれ4gずつ。4gで3煎分(湯呑み3杯分)のお茶を楽しむことができます。
『TOKYO TEA JOURNAL』の後半には、同封された茶葉のレシピが掲載さているのでその通りに淹れてみたり、
茶葉の紹介や生産者の情報なども載っているので、それを見ながらお茶を味わうことができる仕組みになっています。
僕はブログを書くときだったり、本を読んでる時だったりと、何かをしながら飲むことが多いので、ここまでしっかりとお茶と向き合うということは初めての体験でした。
良いお茶とは何か。
まだ僕はお茶を淹れるようになって日が浅いので“良いお茶とは何か“なんてことを語ることはできませんが、『TOKYO TEA JOURNAL』を読みながらじっくりとお茶と向き合う時間をつくって、自分なりの答えを探っていくのも面白そうです。