使わなくなった香水。はじめて吸った煙草。
そんな匂いがトリガーとなり、当時の記憶がフラッシュバックするという経験は誰もが一度はしてるはず。その現象は「プルースト効果」という名付けられるほどに、匂いと記憶の結びつきは強いようです。
昔のことはすぐに忘れてしまう僕も、久しぶりに蚊取り線香に火をつけてみると、子供の頃に家族とベランダで花火を見ていた光景が鮮明に蘇ってきました。
今回は電気蚊取り器では思い出すことのなかった、夏の記憶を蘇らせる『TAKIBI BAKERY 象の蚊遣器(かやりき)』を紹介していきます。
『TAKIBI BAKERY 象の蚊遣器』
蚊取り線香で思い出す夏の穏やかな記憶とは対照的に、華やかな記憶として残っているのが、一度だけ連れて行かれたサーカスの景色。今回妻が購入してきた『TAKIBI BAKERY』 の蚊遣器(かやりき)は、そんなサーカス象をモチーフとした少し珍しい蚊取り線香スタンド。
カードサイズのパッケージを開けてみると、その中には真鍮製の蚊遣器が一枚。
この一枚の金属板は、このままでは使えないので、内側にいる象を手前に引き上げておきます。
蚊取り線香をつける。
早速蚊取り線香を取り付けていくのですが、設置するのはサーカス象の鼻先。
中心の切り込みを象の鼻先に差し込んで使います。象がモチーフになっている理由が少しわかった気がします。
天然除虫菊の蚊取り線香。
『象の蚊遣器』と一緒に使いたいのが無農薬の天然除虫菊を原料とした蚊取り線香。ブラウンカラーの蚊取り線香は、いかにもな緑色のモノに比べてモダンな印象。
部屋に置いても違和感のないパッケージデザイン。蚊のイラストが標本ぽくて個人的には、かなり好き。
燃焼速度が緩やかなせいか、煙の量は比較的少なく、部屋の中で使っていても煙たくなることはありませんでした。ただ、一般的な蚊取り線香と同様の匂いなので、室内で使用するときは匂い移りに注意したいところ。
アウトドアシーズンはキャンプで、自宅ではベランダで使ったりするのもよさそうです。
夏を華やぐ。
僕はシンプルなモノに目を奪われることが多いのですが、妻の領域であるリビングは対照的に華やかに彩られています。そのリビングに仲間入りした『象の蚊遣器(かやりき)』。
華やかなサーカスの映像と蚊取り線香の匂い。今年は、そんな夏の記憶を呼び起こす蚊遣器で昔を懐かしんでみようと思います。
【次の記事】壁を彩る器。
リビングに置くことが許されているインテリアは、全て妻による厳しい審査に合格したモノだけ。その中から壁を彩る器たちを紹介しています。