『魔法』は憧れである一方で、
「恐怖」を感じてしまうもの。
ファッションは楽しい。
それこそ魔法にかかったかのような錯覚に陥る。
その一方で、ファッションに対する様々な「恐怖」は常につきまとってくる。
- この服を着て外に出たら笑われるんじゃないか。
- ただ言われた通りの流行を身に纏ってしまっているのではないか。
- ショーに現れる奇抜なファッションは、なぜこんなにも評価されているのか。
「お洒落」とは何なのか。
答えのないその問いへ直面した時、途端にファッションが怖くなってしまう。
魔法が科学で再現されるより前の時代、当時の人たちは自分の理解の範疇を超えた『魔法』を目の当たりにし、ある種の恐怖を感じていたと思います。
それと同じように『ファッション』へ恐怖を感じてしまうのは、
その表層を知っただけで、深くを理解しようとせず、目を背けていたから。
『ファッション』は憧れである一方で、
「恐怖」を感じてしまうもの。
かつて魔法に憧れ、科学で再現しようとその恐怖に向き合った人がいたように、
ファッションの恐怖から目を逸らさず、向き合い、力に変えていく人こそ本当にお洒落な人。
それが、僕の憧れる『ファッション』なんだと信じています。
「ファッションは魔法」
「リトゥンアフターワーズ」「ミキオサカベ」
その前衛的なファッションから、目を背けてしまっていた2つのファッションブランド。
奇抜さに怯える前に、まずはデザイナーの思考を知りたいと手にした本。
魔法使いとも思える2人のファッションデザイナー。
彼らの思想を紐解くことで、デザイナーの人間らしい一面を垣間見れる一冊です。
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