iPadで画像を切り抜く方法。『Affinity Designer for iPad』

iPadで画像を切り抜く方法。『Affinity Designer for iPad』

ブログ用の写真の現像はiPad版のAdobe – Lightroomを使っています。主に明るさやコントラストそして色味を調整するのに使っているのですが、それ以外の画像加工・編集などは全て『Affinity Designer for iPad』に任せています。その中から今回は、画像切り抜きの方法を紹介。

僕自身がいつもやり方を忘れてしまい、また調べることにならないように忘備録として残しておきます。

https://apps.apple.com/jp/app/affinity-designer/id1274090551

iPadで画像を切り抜く方法。

iPad Proでグラフィック制作をするときに使っているアプリは『Affinity Designer』。ベクターとラスター、どちらの形式でも制作できるので、有料ではありますが、買い切りなのでiPadユーザーはまずインストールして欲しいアプリ。

このブログ、imDRESSionsのロゴも『Affinity Designer』で制作したのですが、今回の背景切り抜きもこのアプリで紹介していきます。

1ーピクセルモードで画像を配置する。

『Affinity Designer』を開いたら、「ピクセル」ペルソナを選択して画像を配置します。今回はこの画像からキーホルダーだけを切り抜いていきます。

Affinity Designerはドットの集りでできた画像データの「ラスター」形式と、線の長さや曲線の角度などの情報をもつ「ベクター」形式の2種類の方法でグラフィック制作ができます。

今回は写真(ドットの集まりでできた画像データ)を加工していくので、ピクセルモード(ラスター形式)を選択しています。

2ー「スマート選択ブラシツール」で範囲選択。

「スマート選択ブラシツール」を選んだら、モードを「追加」にし、「エッジにスナップ」をオンにしておきます。

その状態で、切り抜きたい画像の上をなぞっていくと、自動で境界を判断して破線で囲んでくれます。モードを「追加」でなぞっていく時は、切り抜きたい部分をブラシで塗りつぶしていくイメージ。

はみ出した部分はモードを「減算」にし、消しゴムで消していくイメージでなぞっていきます。ブラシ幅は、細かいところをなぞるときは数値を小さく。ざっくりなぞりたい時は大きく。という感じで使い分けるとスムーズに選択できます。

3ー「選択範囲調整ツール」でさらに境界を詰めていく。

ある程度範囲を選択できたら、「選択範囲調整ツール」で境界を整えていきます。はじめはプレビューの項目が「オーバーレイ」になっていて、選択範囲外が赤く表示されていると思います。ここは最終的に消える部分です。

このプレビュー項目は全部で5つあるので画像や処理によってわかりやすいものに変更して作業できます。

ここで調節していくのは、影や髪の毛などの境界が曖昧な部分。今回は影部分の境界を詰めていきます。

調整項目で「マット」を選択し、影との境界をなぞっていきます。

なぞり終えると、影部分とそれ以外の部分を判断し、整えてくれます。

4ー選択範囲で切り出す。

そうして選択し終えたら、最後に切り出します。出力項目には、マスク付きや境界など様々な出力方法がありますが、僕は「新規レイヤー」が扱いやすくておすすめです。

出力項目を選択したら、最後に「適用」をタップすれば切り抜き完了です。

ちなみに、書き出し形式を「PNG」にすると背景を透過した画像を保存できます。

iPadでのグラフィック制作を丸ごと一つのアプリで。

iPadを使った画像切り抜きや背景透過の方法を紹介してきました。今回使った『Affinity Designer』は有料アプリではありますが、このアプリを入れておけばアプリ間を移動することなく様々なグラフィック制作を完結できるので、ぜひiPadユーザーの方はインストールしてみてください。

https://apps.apple.com/jp/app/affinity-designer/id1274090551

【次の記事】切り抜き画像を使って雑誌風レイアウトに。

切り抜いて背景透過した画像を使って、雑誌風レイアウトで記事を書いてみました。特集ページなどはこの形式で更新して行こうと思っています。覗いてみてください。