[voice icon=”https://imdressions.com/wp-content/uploads/2018/07/2A6F7C86-5716-49F2-B603-5934D44D3838.jpeg” name=”そうすけ” type=”l”]そうすけです!
今回は洋服にテクノロジーを載せるファッションブランド「アンリアレイジ」を紹介したいと思います。[/voice]
テクノロジーと聞くと機械をイメージする人も多いと思います。
スマートウォッチなどの「ウェアラブル」身に付けるガジェットも浸透してきましたが、
アンリアレイジは直接的にガジェットを洋服と合体させる訳では無く、「テクノロジーを使って表現」するブランドです。
例えば、
撮影した写真をあえて低解像度に変換し服にプリントした「LOW」
日光(紫外線)で服の色が変化する「COLOR」
伸縮することにより発光する特殊な繊維を使い人の動きに合わせて光る服を作った「POWER」
など、様々な「テクノロジー」をイメージさせるような服を発表しています。
この記事では、特に評価の高かった「REFLECT」を例にアンリアレイジの魅力を伝えたいと思います。
アンリアレイジというブランド
アンリアレイジ(ANREALAGE)というブランドネームは
A REAL(日常)・UN REAL(非日常)・AGE(時代)の3つを合わせた造語になっています。
2016s/sの「REFLECT」では、この3つがテクノロジーによって綺麗に融合したコレクションでした。
「REFLECT」で発表された服はほとんどが真っ白なものですが、カメラのフラッシュが当たるとカラフルな色・柄が浮かび上がるという仕掛けが仕組まれています。
この洋服たちを「A REAL・UN REAL・AGE」の言葉で紐解いていくと、
「白い服」これは実際に目の前にある『A REAL(日常)』の姿。
カメラのフラッシュが当たった時の「カラフルな服」は一瞬しか目には見えず、写真の中にしか残らない『UN REAL(非日常)』の姿。
1人1台スマートフォンを持ち、SNSによって情報を発信できる今。
ファッションショーに来ている観客たちもランウェイを流れる洋服を写真に残そうとスマートフォンで撮影します。
しかし、会場は薄暗くフラッシュをつけないと撮影できません。
そして撮影した写真を確認すると、目の前にある洋服とは違う姿が現れている。
この「リアル」と「バーチャル」の間に立たされている観客と会場は、
普段生活しいている日常とSNSコミュニケーションによる非日常が混在し2つの境界が曖昧になっている今の『AGE(時代)』を表しています。
「服は毎日のように着る『日常』でありながら、普段とは違う『非日常』の自分に変えてくれるもの。」
そんなメッセージが込められたショーだったと思います。
ファッションショーの見方
ファッションショーでは、たくさんのブランドから様々なデザインが発表されます。
その中で、かっこいい服や可愛い服がないか探したり、トレンドを探ったりも面白いですが、
もう少し深いところ(ブランドの表現したい事や伝えたいこと)を探っていくと、もっとファッションが面白いものになっていきます。
今はファッションショーもリアルタイムで配信されているので、見る機会があればこの記事のことを思い出してもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!